ミニFMをやっていた頃(1/3)

今回は、私が学生時代にやっていた趣味のお話。「ミニFM」をご存知でしょうか。今ではめったに聞かなくなった言葉ですが、ミニFMとは、法律で認められた範囲の微弱な電波を使って、ご近所さんに向けて、自分の好きな曲や作った番組を、個人的にFMラジオ局として放送するものです。

ラジオ局というと大層なものに聞こえてしまうかもしれませんが、昔は、まるでおもちゃのようなミニFM送信機が、わずか数千円で電器店や玩具店などで売られており、それを買ってきてラジカセを繋げれば、即、放送ができたのです。

最近は法律が変わり、わずかご近所数軒をカバーする程度の電波しか出せないのですが、昔はホームセンターで買ってきた送信機でも、結構広範囲なご近所をカバーできたのです。

特に私は昔、集合住宅に住んでいたので、SONYの送信機で数百戸をカバーすることができたのです。だからといって、聞かれていたとは到底思いませんが。

でも、同好の趣味の人が全国のあちこちにいて、自分が作った番組をカセットテープに録音し、郵便で交換してそれぞれの地域で流すという、ネットワークのようなこともやりました。

「そんな微弱な電波より、ネットで流せばいいじゃん」今ならそうでしょうね。でも、ネットが無かった頃は、個人で何かを発信するという手段は皆無に等しく、そんなミニFMでさえ、ブームになるほどのものだったのです。

でもまあ、実際には番組を発信することよりも、自分の声が電波に乗っているという、自己満足の占める部分がほとんどだったとは思いますが。

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