東海テレビ(フジ系)で「バブルへGO!!」という映画が放送されました。
(以下ネタバレあり※ご注意)
ストーリーを端的に説明しますと、2007年からタイムマシンに乗って1990年へ行き、バブルの崩壊を食い止めるというもので、結果、食い止めることに成功し、現在の日本は好景気に包まれている…。
見所は、1990年の日本をCGでリアルに再現したところ。確かに、当時まだ子どもだった私はリアルバブルを知るはずもなく、それがなかなか面白かったわけです。
でも…。そんな経済や景気を扱った映画の割りに、あるものが全く登場しないのが気になりました。
それは「日経平均株価」。
これこそ、バブル崩壊とその後を象徴する数値のはず。冒頭に一瞬「TOPIX(東証株価指数)」は映ったものの、日経平均株価は一切登場しませんでした。
なぜなら。日経平均株価はその名のとおり、日本経済新聞社(日経)の著作物であり、勝手には使えないからです。
ケチったのか?
いやたぶん、そうではないでしょう。
この映画を作ったのは、産業経済新聞(産経)をグループに有するフジテレビ。産経の仲間として、日経に協力を仰ぐことはプライドが許さなかったのでしょう。
映画のラストシーン。好景気に沸く2007年の日本。そこに日経平均が10万円を越えている映像とかあったら、面白かっただろうにねぇ…。
ちなみに。
普段のテレビのニュースでも、あのNHKでさえ「日経平均株価」と、呼んでいるにもかかわらず、日経グループのことを嫌いであろうと思われるテレビ局は、「東証平均株価」「平均株価」などという言葉で、お茶を濁しています。
海外メディアでさえ「NIKKEI225」って呼んでるのに。そんな地味な意地の張り方に、思わず嘲笑してしまいます。
ニュースを見ていて、日経平均株価を「日経平均株価」と呼んでいないテレビ局を見かけたら、
「ああ、このテレビ局は日経と仲が悪いんだ。」
と、認識することが出来ます。
コメント
カワイさんが以前「日テレでは日経平均株価を使わない」といったのはそう言うわけですか。
バブル期の商業や文化に興味があり私もこの映画を見ました。私が当時の記憶の中でバブルらしさを感じたのは、豊田そごうや松坂屋やテレビ番組です。しかし映画には当時のバラエティーはあまり出てこなくて、そごうや西武やダイエーやマイカルも出てこず、タクシーも当時は対応が悪いとゴーマニズム宣言で書いてあったのですがそれも無く少し物足りないと思いました。私は右や左の思想をもっていませんが、小林氏の意見が分かりやすくて面白いのでゴーマニズムを見ています。
その映画の原案が載っている広告句代理店を舞台にした「気まぐれコンセプトクロニクル」も、私が生まれた年から載っているというので買ったのですが、1988年のあのソウル五輪では、名古屋に止まっている新幹線の車内販売ででウイローと言う映画の券を売ったり、2004年には「名古屋のものが流行ると人類が滅びる」と書いたり、愛知万博にはクライアントのカブト自動車のパビリオンが、開幕したのにできてないと書いてありました。つくばの時は一ヶ月前に間違えて、佃島にパビリオンを作って急ピッチでつくばに作ったとか、開催中の出来事も書いていていたのに、愛知万博ではその話で終わりです。ホイチョイはタモリ以上に名古屋をネタにしているのに批判のターゲットになっていないは疑問に感じました。
個人的には気まぐれコンセプトに出てくるヒライさんとウツイさんとライバルの会社につとめめるカヤマさんを名古屋に出張する話があると良いなと思います。
それではいまごろこんなことを書いて失礼しました。
>西三河のまさ さん
この春から、日本テレビでも「日経平均株価」という言葉を使うようになりました。何か心境の変化でもあったのでしょうかね。
まあ、映画で昔のテレビ番組の映像を使うには、権利等がそれこそ日経平均どころではなく複雑に絡み合っていますから、難しいのでしょうね。
たぶん、ホイチョイが批判されなかったのは完全な妄想だったからでしょう。タモリさんが名古屋っ子に嫌われてしまったのは、大げさであったとはいえ、ネタがほぼ事実および、事実の誇張だったからでしょうね。