名古屋シティFMが閉局…のフリ?


写真:屋上からシティFMの電波が出ている同朋学園(中村区)

名古屋市中村区をエリアとするコミュニティFM局「名古屋シティエフエム」が6月13日付けで放送を終了することになりました。

名古屋市内のコミュニティ放送局の廃止(東海総合通信局報道発表資料)

これまで全国各地で、経営に行き詰まり、11のコミュニティFM局が廃局になっているのですが、今回はどうも様子が違います。

名古屋シティエフエム(SHANANA FM)は、女性情報誌「チーク(Cheek)」などの発行で知られる、名古屋流行発信が実質経営しているもので、名古屋流行発信はフジサンケイグループとの関係が深く、名古屋シティエフエムの社名ロゴもフジテレビと同じフォントになっています。

順風満帆とは行かないまでも、経営危機の噂も聞かなかったのに、いきなり廃局とは…と思ったらなんと、

中日新聞の報道によると、名古屋流行発信は8月に、名古屋市東区に新しいコミュニティFM局を開設する計画とのこと。つまりこれって、事実上、中村区から東区に放送局のエリアを変更する…ということなんですね。

名古屋流行発信はかつて中村区に本社を置き、シティFMのスタジオも隣接していました。しかし、名古屋流行発信が中区新栄に本社ビルを構えて移転すると、シティFMもその近くに移転。

中区にスタジオがあるのに、電波は中村区から発信され、その間にある駅前の高層ビル群に電波がさえぎられ、スタジオの前ですら放送が聞きづらいという、歪な状態が続いていたので、今回それを是正したという思惑もあるのでしょう。

ところで、ひとつ気になることがあります。コミュニティFMというのは市町村単位の放送なのですが、政令指定都市では区を単位とするのが普通です。

しかし、浜松市のFM Haro!は、政令指定都市にもかかわらず、市域全体をカバーしています。

これは、この局は浜松市がまだ小さい頃に開局したためで、広大な合併をし、さらには政令指定都市に移行したからといって、エリアを限定するという措置はとれなかったのでしょう。

シティFMもその名のとおり、名古屋市全体をカバーしていたらまた状況は違っていたかもね。

あのー、もちろん、8月に開局する新局でも、新間ちゃんの番組は継続されるんですよね?それだけが気がかりです。

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