いよいよAMラジオ局にFM補完中継局免許交付

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北日本放送(富山市)

12月1日に富山と愛媛でスタート

AMラジオがFMでも聞けるように・周波数割当へ

災害時に送信設備が被災してAMラジオが聞けなくなったり、都市雑音などによってAMラジオの難聴が広がっていることへの対策として、AMラジオ局の放送を、FM電波でも並行して流す、「FM補完中継局」

7月16日、第1号となる予備免許が鹿児島の南日本放送(MBC)に

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交付され、2015(H27)年3月頃にスタートと告知されました。

続いて8月19日には富山の北日本放送(KNB)に予備免許が交付され、8月24日には愛媛の南海放送(RNB)が実験を開始、この実験というのは、同一周波数で複数箇所からFM電波を同時に出せるかという実験でした。

9月3日には関東のTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送にも予備免許が交付され、10月31日に改めて南海放送(RNB)に予備免許が交付。

富山、愛媛、鹿児島、関東それぞれのAMラジオ局に、予備免許が交付されたという状況だったのですが、いよいよ、本免許が交付となりました。

第1号となったのは、富山の北日本放送(KNB)と愛媛の南海放送(RNB)で、どちらも12月1日から本放送開始となります。

北日本放送は、もともと、この制度とは別の、外国電波の混信対策として、既にFM電波での放送を行っており、そちらはモノラル放送したが、このFM補完中継局はステレオでの放送となります。

北日本放送は昔から「日本初」のことを手がける放送局として有名ですので、今回のこのFM補完中継局第1号なのも、納得です。

また、北日本放送はアナログテレビ放送を1chで行っていたため、このFM補完中継局と同じ周波数帯であり、技術的にもクリアが早かったと想像できます。

そして同日に開始するのが南海放送です。南海放送は早い段階から実験を行ってきましたので、こちらも予想通りという感じですね。

ただ、実験では松山と新居浜の2ヶ所から、同じ周波数で電波を出すというものでしたが、新居浜については、別周波数も割当が改めて行われており、同周波数となるか別周波数となるかはまだわかりませんが、「FM補完中継局の中継局」は、南海放送が単独で日本初となりそうです。

12月1日から、富山の北日本放送は、これまでAM738KHzとFM80.1MHzでモノラルでしか聞けなかった放送が、90.2MHzで、FMステレオで、

愛媛の南海放送は、これまでAM1,116KHzでしか聞けなかったものが、91.7MHzで、FMステレオで聞けるようになるというわけです。

いよいよ始まりました。富山・愛媛に続くのは、どこでしょうかね。

また、この12月1日からは、スマホやパソコンで地元のラジオが聞ける「radiko(ラジコ)」に新たに岡山の山陽放送(RSK)と栃木放送(CRT)が、

全国のラジオが有料で聞ける「radikoプレミアム」に、岡山の山陽放送(RSK)と栃木放送(CRT)、鹿児島の南日本放送(MBC)が加わりました。

ラジオの選択肢、どんどん増えていきますね。ただ、ネットで聞けるようになるのと、免許が交付されて電波が新たに飛ぶようになるというのは、やっぱり受ける印象が違うな…と思うのは、マニアだけでしょうか。

あと、FMステレオといっても、肝心のネット回線がステレオ化されていないことが多いので、東京からのネット番組などは、相変わらずモノラルのものも多いようです。

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