蕎麦ほうるをいただいたんです
京都のお土産として「蕎麦ほうる」をいただきました。蕎麦ほうるとは、南蛮渡来の菓子づくりの製法で蕎麦を使用したもので、さくっと食感の良いビスケット状でありながらも、小麦粉と砂糖と卵とそば粉がマッチして、お茶とよく合う洋菓子といった感じでしょうか。風味や食感は洋菓子でありながらも、蕎麦の風味がお茶とのマッチ感を出しているのかもしれませんね。
ここでふと、名前の記憶が曖昧なことに気づきました。
今回いただいたのは「蕎麦ほうる」
蕎麦ほうるの由来とは?
蕎麦ほうるの名の由来を調べてみますと、ポルトガル語・オランダ語の「ボール」が訛ったものから来ているということで、意味としてはボールになるというんですね。
あれ?でも、蕎麦ボールって名前も聞いたことがあるんだけど、あれ?ボーロだったっけな?と思って調べてみると…。
今回いただいたのは、河道屋の「蕎麦ほうる」。
それとは別に、かわみち屋の「蕎麦ぼうろ」という商品があるのですね。しかも、どちらもお菓子は梅の形で、パッケージもそっくり!これは気づいていませんでした。
ぼうろはボーロってことかな
蕎麦ぼうろの方を調べてみますと、そのまま南蛮菓子の「ボーロ」ということになるわけです。ということは、河道屋がボールで、かわみち屋がボーロってこと?ていうか、河道屋とかわみち屋って、店の名前までもが…。
これ、京都では有名な事案なのですね。そういえばかつてこのブログで取り上げましたけど、「八ッ橋の発祥」も、「本家西尾八ッ橋」「聖護院八ツ橋総本店」がありましたよね。
京都って、老舗で歴史があるだけに、過去の系譜が曖昧になっている部分があって、こういう問題が実はよくあったりするのでしょうか。
香ばしくておいしい!今度は食べ比べしてみたい
とにかく、今回おみやげでいただいたのは「河道屋」の「蕎麦ほうる」ということでして、食感もいいですし、味も素朴でいいですね。ついついいくつも手が出てしまいます。甘みも自然です。ただ、そこまで蕎麦の風味を感じることはないといった印象でしょうか。
ぜひ、いつか、ふたつの蕎麦ほうると蕎麦ぼうろ、食べ比べしてみたいですね。
添加物などは入っておらず安心なのですが、蕎麦、なので。そこがちょっと今の時代には、気をつけないといけないところですかね。
そんなことを思いながら検索してみたら、蕎麦ぼうろって、結構たくさんの会社が出してるんですね。そう考えると、「蕎麦ほうる」の方が、名前としてのオリジナリティは高い…一方で、蕎麦ぼうろの方が一般的な商品でその元祖という感じになるのかな…。
そういう詮索はしないのが、京都、ですかね。
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