名古屋生まれの子どもとして勝手に誇りだった名古屋テレビ制作のアニメ

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「ヘボット!」番組開始告知フライヤー

最後の作品になるとは…

 昨年のちょうど今頃でしたか、名古屋・栄のオアシス21で開かれたイベントで、メ~テレの新作アニメのフライヤーを受け取りました。「ヘボット!」日曜朝7時といえば名古屋発のアニメの時間。それが最後の作品になるとはその時は思ってもみませんでした。

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幼少期からずっとともに「名古屋のアニメ」

 名古屋テレビ(メ~テレ)制作アニメの歴史は古く、スタートは1977(S52)年10月、まさに今からちょうど40年前のこと。自分自身の歴史と重なります。最初に触れた作品は第3作の「機動戦士ガンダム」の気がするのですが、再放送の記憶のような気がしてなりません。

 明確に本放送で見ていた記憶があるのが、1981(S56)年1月開始の「最強ロボ ダイオージャ」。オープニングテーマが印象的で、友達の家でみんなで一緒に見て、その帰りに歌いながらそれぞれの家に帰っていったことを記憶しています。団地の風景を思い出します。

勇者シリーズからビーダマンへ

 時代は流れて1990年代。子どもとしてのアニメの見方から、メインターゲットではないアニメ離れできない中学生となった頃に見ていたのが勇者シリーズ。主題歌のCDシングルが今もあります。8センチCDです。ここから放送時間がそれまでの土曜午後5時半から30分繰り上がって5時になりましたね。

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 「勇者エクスカイザー」のコウタくん。宝物とは何かというテーマは深かったです。「太陽の勇者ファイバード」「伝説の勇者ダ・ガーン」と見続けたものの、かつてのガンダムのように高年齢層を意識した作品から一転して、子ども向け要素が強くなっていくなかで、アニメ離れができない中学生としての葛藤を抱えた時期でした。

 そして1998(H10)年。自分が社会人になると同時期に始まったのが「B(ボンバーマン)ビーダマン爆外伝」。ここから放送枠が日曜朝7時となります。それまで21年の土曜夕方から日曜朝に。

 ビーダマンの主人公「しろボン」は当時の名古屋テレビのイメージキャラクターを兼務しており「とびだせ!名古屋テレビ」というキャッチコピーでステーションIDも作られていた記憶があります。社会人となる頃にはもはや吹っ切れており、アニメ好きの大人として、若干のケモノ要素を勝手に見出して、日曜朝の楽しみとなっていました。

名古屋発の誇り

 幼稚園児の頃、既にテレビ局やテレビネットワークに興味を持っていたので、「ダイオージャ」のオープニングに登場する「制作:名古屋テレビ」というロゴに興奮し、これは名古屋で作られているんだと勝手に親近感を持ったことも、このアニメ枠を特に意識したきっかけとしてあったかもしれませんが、やはり作品それぞれがオリジナルであり、独特な文化があったんだろうなと思えます。ずっと名古屋っ子として誇りでした。

 その後はちょっと離れてしまったのですが、娘が生まれて子どもと一緒にアニメを見るようになった今、「かいけつゾロリ」の映画を楽しみにしている娘を見ると、ゾロリもメ~テレなんだなあと感慨深く思います。

 40年の歴史に幕を下ろし、後番組はメ~テレとテレビ朝日と朝日放送の共同制作による情報番組になるとか。土曜の夕方に21年、日曜の朝に19年。

 ただ、きっとこれからもメ~テレは何らかの形でアニメ文化には関わり続けてくれるのではないかと、希望的観測を持っていますがどうでしょうか。なんてったって「ガンダムの名古屋テレビ」なんですから。

勇者エクスカイザー DVD-BOX

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