県の名のついた銀行が消えて…

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岐阜県の名を冠した「岐阜銀行」その名がこの連休を最後に消えることになりました。岐阜銀行は、14日(金)に最後の営業を終え、この3連休でシステムを統合され、18日(火)に十六銀行と合併し、

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新・十六銀行が誕生することになります。岐阜銀行は、かつての岐阜相互銀行で、もともと十六銀行系だった時期もあるのですが、普通銀行転換後は人と人とのつながりから、東海銀行との親密行となり、東海銀行の岐阜の出先機関のような位置づけで生き残りをかけていたのですが、その東海銀行自体が、三菱東京UFJ銀行となり、事実上、地域金融から手を引くこととなり、岐阜を強化する意味がなくなり、岐阜銀行はその存在意義を見出せなくなってしまいます。

岐阜銀行は、東海3県の銀行のなかで、断トツに預金量が少なく、大手の信用金庫よりも小さな規模で、業務改善命令、公的資金投入、株価の額面割れと、その状況の厳しさはニュースを見ていてもよくわかりました。

結果、十六銀行傘下となり、この18日(火)、十六銀行と合併することになったのです。岐阜銀行はほとんどが十六銀行の営業エリア内のため、店舗のほとんどはそのまま閉鎖の道を辿るのですが、愛知県の店舗などはそのまま十六銀行の支店として、営業を続けることとなります。

もともと普通銀行だった「地方銀行」と、相互銀行から転換した「第二地方銀行」。愛知県には地方銀行が存在しないことから、東海銀行がなくなった今、岐阜県の地方銀行である「十六銀行」と「大垣共立銀行」、そして三重県の地方銀行「百五銀行」が、ポスト東海銀行の座を巡って熾烈な戦いを繰り広げています。

十六銀行は、もともと東海3県で預金量ナンバーワンなのですが、迫る百五銀行に対し、今回の合併で大きな差をつけることができ、預金量は5兆円に達しそうな勢いです。十六銀行が東海を制する日、十六銀行がかつての東海銀行になる日は来るのでしょうか。

地銀7つのビジネスモデル

地銀のビジネスモデル。かつての都市銀行のような大規模地銀を目指すのか、それも逆に相互銀行のような地域金融を目指すのか、今はひと段落していますが、地方を舞台にした金融再編は今後もありそうですね。

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