宇宙船サジタリウス Blu-ray BOX(NBCユニバーサルエンターテインメントジャパン)
ハイビジョン画質では初のリリース
このハンドルネームで、このアニメのことを触れるのはとっても気恥ずかしいのですが、買ってしまいましたので、書くしかないですね。
「宇宙船サジタリウス」は、1986(S61)年にテレビ朝日系列で金曜19時半に放送されたアニメでして、宇宙飛行士たちが星々を舞台に繰り広げる冒険活劇でありながら…その背景が妙に現実的なんですよね。
最初は零細企業に属していたサラリーマンだったのが、倒産、何とか起業して、仕事を続けるものの、
運転資金の確保に奔走し、所帯を抱える責任、お金とは何だ、仲間とは何だ、仕事とは何なんだ。20代、30代、40代の3人が繰り広げるストーリーは、
それぞれの世代が直面する現実を描き、
理想を追い求めるだけじゃ生きていけない、お金を稼がなくちゃいけない、だけど、お金を稼ぐためなら、何でもいいの?
初めて見た小学生の頃は、とにかく冒険の描写とラザニアの描写に惹かれ、
テレビ愛知での再放送を見た高校生の頃は、ああ、主人公のような30代を迎えられたらなと、主人公からハンドルネームを拝借してスペルを変えました。(今思えばまったくひねっていないことにごめんなさいです)
そして就職して数年後、NHKBSで放送され、20代の苦悩を実感し、でも、このまま勤め続けていても、主人公のような30代にはなれないぞ…と一念発起。
それから時は流れ、30代になってリリースされたBlu-ray BOXです。
DVD-BOXは、買おうと思ったときにはもう流通しておらず、また、手元にテレビ放送を録画したビデオテープもあったことから、無理には買わなかったのですが、
今回は、そう、30代になりました、高校生の頃に憧れた、主人公のようになれているのかどうか、確認するためにも、思い切って買いました。
はっきりいって高かったですが、普段はなかなか大きな買物をさせてくれない妻も、
「事業の名前にしてるくらい主人公に憧れてたんでしょ?」と何も言わずに買わせてくれました。
第1話、主人公に子どもが生まれます。
その第1話を今、30代になった自分は、生まれたばかりの子どもを抱いて見ています。ちょうど、第1話の境遇と、自分の境遇、一緒なんですね。そのタイミングでBlu-rayが出たというのもなんだか…です。
主人公と順番は違いますが、事業を立ち上げました、子どももできました、果たして、その他の部分では追いついているのだろうか、そんなことを考えながら、全77話、ぼちぼち見ます。
そういえば、小学生だった本放送当時、私の父親は会社を辞めて事業を立ち上げたばかりでした、家に帰ってくるのはいつも遅く休みの日もあまり家にいなかった記憶があります。
ひょっとすると、冒険を楽しんでいつつも、当時は、主人公の姿に、父親の背中を重ねていた、
主人公への憧れは、父への憧れだったのかもしれません。
このアニメの主人公の名はトッピー。そうなんです。私の人生の原点のひとつはここなのです。
原作者コメントや、30年ぶりに発掘されたという設定画、初期設定資料なども収録されたブックレットも入っています。
高いですけど、これはたまりません。ぼちぼちですが、じっくり、見ます。
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