先日この日記で、26年前に開局した、テレビ愛知の話を書きましたが、当時、テレビ愛知と学校にまつわる思い出を、ちょっとお話したいと思います。
テレビ愛知が開局したのは、今から26年前の1983(S58)年9月1日のことでした。当時私は小学2年生だったのですが、学校でこのテレビ愛知のことが話題になったのは、その翌月でした。
テレビ愛知が開局して1ヶ月半後の10月13日、テレビ東京開局以来の大ヒットアニメとなる「キャプテン翼」の放送が始まるのです。テレビ東京での最高視聴率は21.2%記録、それだけでも驚きなのですが、なんと、開局したばかりのテレビ愛知で、11月17日に15.7%を記録しているのです。
当時巷には、ダイヤル式のテレビと、プリセット式テレビがあり、名古屋では既に中京テレビがUHFの放送を始めていたため、ダイヤル式のテレビであれば、UHFのツマミを「25」にあわせるだけで、テレビ愛知を見ることができたのですが、プリセット式の場合、当時は電気店の人に来てもらって合わせてもらう家も多く、
「うちはまだ25映らんでキャプテン翼見れんがや」
なんて言ってた同級生がいました。そんな新作アニメでいきなりインパクトを与えたテレビ愛知ですが、さらに衝撃だったのが、アニメ番組の多さです。それまで幼心に、「アニメと言えば11」(名古屋テレビ=テレビ朝日系)という固定概念を持っていたのですが、そんな11を遥かに凌ぐ本数のアニメが、テレビ愛知で放送されることになったのです。
しかし、当時テレビ東京には今ほどの制作能力はなく、かつて他局で放送されたお古のアニメが、夕方6時台にたくさん放送されました。
私が5年生の時だったでしょうか、他系列の古いアニメを放送する「マンガのくに」で、「黄金バット」や「いなかっぺ大将」など、昭和40年代のアニメが多数放送されると、担任の先生が「今度のいなかっぺ大将は面白いから見ろよ」などと、私たち児童に勧めていたのですが、
よく考えると、夕方まで部活の指導をしていた先生が、午後6時半に帰宅しているなんてことありませんから、職員室でテレビを見ていたんでしょうね。
そして中学生に上がると、思春期に入りますから、やっぱりアニメよりもエッチなことに興味がいくわけですが、当時三重テレビで流れていた「国際秘宝館」のCMの話なんかで一緒に盛り上がった先生が、ある日こんなことを言ったんです。「今日の木曜洋画劇場は見ない方がいいぞ。」と。私は一緒にいた友達と顔を見合わせ、「唐突に先生は何を言うんだろう?」と思ったのですが、
見てびっくり。今じゃとてもゴールデンなんかには流せないような…夜9時からの映画にボカしが入るってどういうことよ!もちろんボカしが入っているのは下半身だけで、上半身なんかモロですよモロ。しかも、綺麗なお姉さんをめぐって少年同士の愛の嫉妬の果てに盗撮と屈折…中学生には刺激ありすぎです。
思わず「先生ありがとう!」と心の中で叫びました。開局当時のテレビ愛知にはロマンがあった。うん、間違いなくあった。
でもさすがに、三重テレビの深夜にやっていたサンテレビのあの番組については、先生は良しとはしてなかったな…。
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