写真:尾張東部放送(愛知・瀬戸市)
※06年10月撮影
万博が終わった翌月、2005(H17)年10月に設立され、2006(H18)年3月15日に開局し、その名のとおり、尾張の東側にある、瀬戸市(S)、尾張旭市(A)、長久手市(N)を対象に、FM・84.5MHzにて、ローカル100%で放送を行っているFM局、ラジオサンキュー(RADIO SANQ/尾張東部放送)がこの春、全国、全世界で、
聞けるようになりましたね。
【Daily SANQ】ラジオサンキュー/サイマル放送開始へ
全国各地にある、市町村単位での放送を行っている「コミュニティ放送」。そのコミュニティ放送をインターネットで同時配信する「サイマルラジオ」というサービスがあります。4月2日より、ラジオサンキューがこのサイマルラジオでの配信を開始したのです。
このサイマルラジオは、大手民間放送によるインターネット配信「radiko(ラジコ)」とは違い、エリアの制限もなく、全国全世界で聞けるのが特徴です。そもそも大手の局がエリアに制限があり、市町村単位の小規模局に制限がないのはなぜかと言いますと、制度の問題でも、技術面の問題でも、リスナーの問題でもなく、「しがらみがあるかないか」だけの話だからです。
閑話休題。そんなわけで、瀬戸市発のラジオが、どこでも聞けるようになったことで、
写真:ラジオサンキュースタジオ
実家では普通に聞けたのですが、電波の届きにくい今の仕事場では、車に乗れば聞ける、という状態だったものが、仕事をしながらでも聞くことができるようになり、いつでも、地元の話題に触れられるようになりました。ありがたいことです。
ラジオサンキューは、開局当初、アンテナ構成の問題から、出力の割には本当に狭い範囲しか電波が届かず、瀬戸市内でも聞ける場所が少ないという状態だったのですが、
写真:開局当初の送信アンテナ
開局から半年後、総務省の認可のもと、丸1日放送をお休みして送信アンテナ構成を変更。以来、劇的にエリアを広げ、瀬戸、尾張旭、長久手をほぼ隈なくカバーするようになりました。それから5年。今度はインターネット配信により、全国どこでも聞けるようになったのです。
写真:サイマルラジオのサイト
これにより、ラジオサンキューは、パソコンで「サイマルラジオ」にアクセスして聞けるほか、
公式アプリへの対応はまだですが、一部のインターネットラジオアプリには、既に登場しており、スマートフォンでも聞くことができます。ラジオサンキューは、小規模なコミュニティ放送には珍しく「報道部」があり、地元のニュースをきめ細かく伝えているのが特徴です。
これは、かつて瀬戸市などで発行されていた、とうめい新聞(旧・日刊しんあいち)を吸収している経緯があるためで、新聞の発行は2009(H21)年2月で終了していますが、その放送版として、今もニュースに力を入れているというわけですね。
また、多くのコミュニティ放送が、東京の番組配信会社から番組供給を受けているのに対し、ラジオサンキューは、ほぼ100%・24時間、自前で番組を制作して流しているのも特徴です。まさに、地域密着の瀬戸のラジオと言えます。
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