さようなら・レディス4高崎一郎さん

写真
写真:日本橋三越本店通信販売カウンター(東京・中央区)
※2002(H14)年当時

20年近くに渡って、テレビ東京「レディス4」の司会を担当された高崎一郎さんが、お亡くなりになったそうです。昨日のニッポン放送のツイートで知りました。ブラウン管を通じてだけの接点ですが、私にとって、高崎一郎さんは、人生において最も尊敬している人の一人でした。

高崎さんは、

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日本のラジオで初めて「DJ」というスタイルを取り入れた方で、オールナイトニッポン初代パーソナリティとなり、テーマ曲である「BITTERSWEET SAMBA」を選曲された方でもあります。今でもテーマ曲は変わっていません。

パーソナリティにとどまらず、「放送とビジネス」という視点で次々と事業を展開し、フジサンケイグループの通販、音楽事業を数多く手がけられた方でもあります。

1970(S45)年には、日本で初めてのテレビショッピングをコーナーとして含んだ「東京ホームジョッキー」を三越とともにフジテレビで立ち上げ、大成功。番組はその後「リビング4」「リビング2」とタイトルを変え、
(※名古屋で放送されていた「リビング1」は別物)

1983(S58)年からは放送局をテレビ東京に変え、「レディス4」として放送レッツスタート。番組は現在も、「L4you!」と改題されてはいるものの、三越の提供のまま30周年を迎え、続けられています。

レディス4は当初、名古屋飛ばしでの放送でした。名古屋は「名古屋三越」という、本体の三越とは別会社で、
コンセンサスが得られなかったことから、テレビ愛知が開局してからしばらく、レディス4は名古屋では放送されていなかったのです。

名古屋でもレディス4が放送されるようになると、もともとテレビ通販好きだった母親(故人)はたちまちレディス4が好きになり、毎日見るようになりました。ですので、自分が学校から帰ると、テレビは必ず25チャンネル。

たまに毒づくのに言葉使いは妙に丁寧。丁寧なのに「番組の最後までご覧いただきます」と強制だったりと、その軽妙な高崎一郎さんの司会ぶりに、自分もたちまち虜になったのです。

高崎一郎さん時代のレディス4の醍醐味といえば。

・一流のベテラン司会者による上品な番組進行なのに…セットがとんでもなくチープ
・曜日によってスタジオが違うというメチャクチャな運用
・番組中にモノが倒れて「ドーン」という音がしたりもする…

バタバタなテレビ東京らしさとの落差。それに尽きますね。

「高崎さんが長持ちするって言ってるから」と、自分が就職した時、レディス4の商品情報で、母が革靴を番組で買ってくれました。今でも履けます。

番組の最後、高崎さんが「本日も皆様ご覧いただきありがとうございました」と言って、出演者全員がお辞儀をすると、母が夕飯の準備を始める…そんな、もう二度と戻れない、あの日の夕方の様子が今も目に浮かびます。

当時の三越のイメージをそのまま番組にしたような上品さでした。時折、番組のファンを三越に集めて開催された「一郎まつり」。名古屋三越でも開催されたことがあったようで、行きたかった…。

高崎一郎さんの訃報、他局では日本テレビが報じていましたね。かつて日本テレビは、「スーパーテレビ情報最前線」というドキュメンタリー番組で、驚愕の売上を誇る通販番組として「レディス4」の裏側を大々的に取り上げたことがあったんですよね。

三越のことを好きになったのは、高崎さんのおかげです。

高崎さんは三越の顧問でもあったというのも当時驚きで、番組の司会者というだけではないそのマルチぶり、心から尊敬していました。今や、三越は伊勢丹と事業統合され、それでも、レディス4の後継番組である「L4you!」が今も続いているのは、やはりテレビショッピングの雄として、守り続けている部分があるわけですよね。

日本で初めて、テレビショッピングを仕掛けた高崎一郎さん。チャンネルを変え、タイトルを変えつつも、その番組は今も続いてます。今の通販全盛のテレビをどうご覧だったのかなあ…。

向こうでも高瀬先生と月末対談、やってくださいね。いつか見にいきますから。

心からお悔やみ申し上げます。

帰って来たヨッパライ

この歌をヒットさせたのも、高崎一郎さんなんですよね。ウチの父は、少年時代当時、聞いていたそうです。高崎一郎さんのオールナイトニッポン。今だからこそ、この歌詞をかみ締めたい。

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記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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