日式Curry Chicken
日本スタイルという意味が多いけど
台湾のスーパーで大きく「日式」と書かれたレトルトカレーを買ってきました。パッケージにはカレーライスの写真が大きく描かれ、リンゴとハチミツ的なイラストが配されています。
台湾で「日式」とは、「日本風」という意味合いで使われることが多く、料理店などでも「日式ラーメン」「日式焼肉」といった文字をよく見かけます。ただ、純粋に「日本の」という意味とは少し違うと言うのです。カレーを食べてみて考えてみます。
「新配方」って薬みたい
パッケージ自体は、黒地にオレンジ色の部分があって、そこに商品名が書かれていて、いかにもレトルトカレーな配色になっているのですが、一部分だけ違和感がありました。
それは右下。緑色のうずまきもように「新配方」という文字が。「新配方」、きっと新しいスパイス配合になっただとか、味付けが変わったという意味合いなのでしょうけれども、その「配方」という語感と、さらに緑色のうずまきもようがどう見ても薬にしか見えないのですよね。
風邪も治りそうな気分になるレトルトカレーです。
レトルトも見た目は一緒
箱から出してみますと、一緒ですね。白い色のレトルトパウチなカレーが入っていました。「防腐剤無添加」「100%殺菌」、日本ではあまりカレーには見かけない表記ですが、安心・安全を求めるところは、台湾も日本も変わりないということですね。
熱湯で5分と、日本のカレーよりはやや長いですが、温めて食べてみます。
皿に盛り付けてみますと、具がゴロゴロとしっかり。特にチキンカレーなだけあって、鶏肉はしっかりと入っています。
ただ、じゃがいもや人参といった野菜は、数はしっかりですが小粒です。大きく柔らかくという技術の部分が違ったりするのでしょうかね。
肝心の味は…それが日式?
食べてみますと、スパイシーでしっかりとピリッとは来るのですが、甘い。
思い起こせば、パッケージにりんごとハチミツのイラストがありました。日本で「りんごとハチミツ」と言ったら、甘い「バーモントカレー」ですものね。そんな感じです。ただ、辛さが弱いわけではないので、しっかり辛く、甘みも強いという感じです。
ツイッターの台湾のフォロワーさんによりますと、台湾のカレーの「日式」というのは、日本風というよりも、甘みの強いという意味合いが強いそうです。
つまりは、これ、バーモント的なカレーってことなのね。台湾でカレー選びをする際のご参考に。そうか、台湾では日本のカレーは甘みが強いってイメージなのね。
さらによく見ると、箱の側面には「精緻爽朗的民族風」の文字。ああ、台湾から見ると日本人ってこういう民族…ってことですかね。「精細で、緻密で、さわやかで、朗らかな民族風のカレー」それが日式カレーね。
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