副音声だけで続けられた野球中継

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今年のテレビ愛知の野球中継のうち、火曜日のナイターは「火ドラナイト(かどらないと)」と名づけられ、これまでにないスタイルの野球中継が展開されています。

ある時は、

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スタジオにドラゴンズファンを集めて、パブリックビューイングスタイルで、試合はビジターで行われているのに、実況と解説は名古屋のスタジオで行うという、カラ出張を逆手にとった応援ナイター。しかもその中継に、女性の改野アナがチャレンジしたことも。

さらには、その初回の中継が、中継直前に雨で中断。そのため、解説の野村克也氏による、スタジオトークショーとなるというトンデモ展開も。

最近は、副音声で音楽をかけるというスタイルが人気もあるようで定着。画面はナイター中継なのに、副音声はノンストップでビートルズだったり、松田聖子さんだったり、そしてこの日はサザンと、ワンアーティスト特集の音楽番組になっていたりするのです。

そんな革新的な、テレビ愛知の「火ドラナイト」がまたまた、新企画を投入したのです。この日の中継は、午後8時54分まで。しかし試合は終わらず、「試合の途中ですがここで中継を終了させていただきます」…かと思いきやなんと!

実況の高木アナウンサーから発せられたのは予想外の言葉でした。「このあとも引き続き、開運!なんでも鑑定団の副音声では野球実況を続けます」これには驚きです。確かに、地デジになったことで、主音声も副音声もステレオ放送ができますから、副音声に別のものを流すことに、ほとんど支障はありません。(字幕放送ができないという支障はあります)

引き続き副音声で野球を続ければ、野球を聞きつつも、画面の鑑定団にも目が行ってしまうわけで、野球の視聴者をシームレスで鑑定団に引き込むこともできるかもしれません。これはすごい方法ですね。

「このあとはCBCラジオでお楽しみください」
「このあとは東海ラジオでお楽しみください」は

耳慣れていましたけど、「このあとは副音声で…」は初めてですね。しかしです。副音声だけが野球ということは、ラジオです。テレビとラジオでは、野球の実況スタイルは違います。ラジオの実況は試合展開の全てを実況しなくてはなりません。

どうするのかと思ったらなんと、テレビ愛知の高木アナウンサーが、まるでラジオのような実況をされたのです!これは新鮮でした。

ただひとつ難点は…副音声で実況していても、CM部分だけは、ぶったぎられてCMになってしまうということですかね。それでも、この試みには驚きました。テレビ愛知のチャレンジ精神には驚かされます。高木アナの副音声を聞きながら、画面は二画面にして、BS1も見ていたのはナイショです。

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記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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