パッケージが富士山のチョコレートクランチから思う山梨の電波

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世界文化遺産に登録された富士山。そんな富士山の形をした、土井製菓の富士山チョコレートクランチをいただきました。

富士山といえば、静岡県でしょうか、山梨県でしょうか。名古屋からですと、どうじても新幹線や東名高速から富士山を見かけることが多いので、静岡の方のイメージが強いですよね。

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でも、自分はかつて、1週間ほど甲府の会社で研修をしたことがあるので、毎日、山梨側の富士山を眺めて、「いつも富士山が見られるっていいなあ~」なんて、思った記憶もあります。

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さて、チョコレートクランチです。横から見ると、富士山のイメージをした形のパッケージを開けると、なかには、ミルクチョコクランチとホワイトチョコクランチが。ミルクチョコというわりには、そんなに甘くも無く、ホワイトチョコも風味が豊かで、これはコーヒーにもあいますし、いいですね~。上品でおいしかったです。シリアルのサクサク感もしっかりでした。

ちなみにこの土井製菓は、沼津の会社ですから、静岡側になりますね。他にも「土井の田舎草もち」「富士の白雪」「富士山さぶれ」、「鯛まんじゅう」「きんつば」「あまなつゼリー」「こけももゼリー」と、静岡の郷土銘菓を製造しているそうです。

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さて、この「富士」という名は、富士フイルムだったり、富士電機だったり、フジテレビだったりと、企業名に使われることも多いですよね。富士フイルムは、足柄の工場から始まっているので、まあ、縁がないわけではないですが、

富士電機の場合は、古河電工とドイツのシーメンス(発音はジーメンス)の合弁会社ということで、古河の「ふ」と、ドイツ語でジーメンスの「ジ」で、「ふジ電機」に由来しているとのことで、実は富士山由来ではなかったりなんてことも。

じゃあ、フジテレビは何なんだ?ということになりますが、諸説ありますが、かつてフジテレビの番組のなかで、日本らしい「桜」か「富士」という名をということになって、「株式会社富士テレビジョン」として設立されたのがきっかけとなった、と説明されたことがあります。

日本らしい、か。創業時の思いは今もあるのかどうかは知りませんが、フジテレビは富士テレビだったというわけです。

ところでもうひとつ、富士の名がついた放送局があります。ラジオ局の「エフエム富士(FM-FUJI)」です。このFM-FUJIは特殊な放送局で、もともとは山梨県だけをエリアとするラジオ局として免許を与えられ、会社が設立されるのですが、エフエム山梨とはならなかったのです。

しかもなぜか、事実上の、隣県の静岡県向け、さらには東京向けの、送信所が設置され、関東から山梨、静岡の多くの地域をカバーするという、どうしてそんなことが可能なの!?というスタイルで、開局したのです。

開局当時、自分はまだ中学生になったばかりでして、そんな「トンデモラジオ局」の開局経緯が書かれた、ラジオパラダイス(三才ブックス)という本を読んで、放送のカバーできるエリアは「政治力」に左右されるんだ。電波の飛びは強さと指向性で決まるけど、それを決めるのは政治力なんだと、初めて感じた事象となったのでした。

今も、FM-FUJIは当時と同じように電波を飛ばしていますが、コミュニティFMの開局などで、当時のような放送エリアの確保はできていないようですね。

話が飛んでしまいましたが、山梨県は放送事情がとっても興味深いところなので、また機会を見て、山梨に拠点のある会社に勤めていた当時、山梨の方に伺った感覚などを交えて書いてみたいかな、と。そういえば、富士電機の「ふ」は古河電工なんて書きましたけど、山梨と接点があったのは、その関連会社にいたことがあるからだったりします。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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