栗こもち(千もと)
岐阜の秋といえば栗ですよね
岐阜で秋の和菓子といえば、迷うことなく「栗」ということになりますが、岐南町の「御菓子処 千もと」で秋をあじわい、なおかつ、岐南町らしい和菓子に出会うことができました。
まずは栗からです。
栗の和菓子といいますと、栗きんとんを思い浮かべがちですが、他にも栗おはぎや栗こもち、栗ようかんなど栗の味わいがいろんな形で生きる和菓子はたくさんあります。
そんななかで、今回いただきましたのは栗こもちです。
栗のまろやかさとお餅のやわらかさ
このお店の使用している栗は、もちろん国内産の最高級栗。しかも、しっとり感がよく出ていて、ぼそぼそとならないんです。そのあたりは職人技ですよねきっと。
そんな栗がお餅をぐるっと取り囲んでいるのが栗こもち。その餅も高山産。お餅の伸び具合といいますか、食感といいますか、全然違いますね!
実は栗きんとんもいただいたのですが、栗きんとんは栗の甘みがしっかりと感じられる一方で、栗こもちはお餅との相性がたまりませんね。
岐南銘菓の中でも…
こちらでは「岐南銘菓」として、岐南町ならではの縁の創作和菓子をたくさん作っていらっしゃるのですが、なかでも注目は「ねぎっちょ」です。
ねぎっちょとは、岐南町のご当地イメージキャラクターでして、特産の徳田ねぎをモチーフとしています。徳田ねぎはこの地方の伝統野菜・ブランドねぎとして知られており、生産量は限られています。
でも、さすがに和菓子にねぎって…イメージだけでしょ?と思ったら大間違い。
本当にねぎが入っているのに!
なんとこの「岐南銘菓・ねぎっちょ」。カステラ風生地で求肥を包み込んでいるのですが、その求肥に徳田ねぎが入っているというのです!
いただいてみますと、ねぎの臭みとか味はしないのですが、同様にカステラ風生地で求肥を包んだ鮎菓子とは違う味わいで、これがおいしいんです。そして食感もまた、楽しいですね。
このねぎっちょは、その技が認められ、第26回の全国菓子大博覧会で金賞を受賞しているそうです。
他にも、岐南ならでは、岐阜ならではの創作和菓子がたくさんありますし、もち米も、あんこも、材料はこだわりの産地から、国内産で安心なのも嬉しいです。
草餅もいただいたのですけど、十勝産のあんこに、高山産の餅米、そして天然のよもぎ。もう風味も餅の食感も舌触りも、最高ですね。
やっぱり、本物の素材で、地元の味。いいですね。
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