博多通りもん(明月堂)
行く前にいただく博多みやげ
いよいよ来週、これまで訪れたことの無い福岡の街に遊び…じゃない、取材に行くのですが、なぜかそのタイミングで福岡のお土産を2ついただけてしまいました。ベストタイミングです。
しかも、調べてみたら福岡空港お土産ランキングの1位・2位のまさにツートップ。気分が高まってきました。まずは、不動の1位「博多通りもん」です。
とろける西洋和菓子
まずは明月堂の「博多通りもん」です。「西洋休日・博多通りもん」とあります。「西洋休日」って何だろう…と思ったら、「どんたく」のことね。オランダ語で休日を意味する「ゾンターク」、明治時代の流行語だったものが訛って博多ことばになったという。かつては午後だけがお休みの土曜日のことを、「半ドン」と言いましたが、あれは「半どんたく」から来てた言葉ですものね。
さらに「通りもん」とは、5月3・4日のお祭り「博多どんたく」で、衣装を着て練り歩く人々のことを指す博多のことばなんですね。これは博多土産として最適なのもわかります。
そして味、ですが。名古屋的には「なごやん」ととても味わいとしては似ているのですが、違うのはしっとり感。なごやんはなごやんで、生地と餡の離れ具合が良い食感で紅茶とマッチするわけですが、博多とおりもんは驚くほどのしっとり。このしっとり感がやはりまた紅茶とマッチするわけです。
やわらかさと、とろけ加減。最高ですね。博多通りもん。
定番となりつつあるめんべい
めんべい(山口油屋福太郎)
もうひとついただいたのが「めんべい」です。こちらも今や博多土産の定番となりつつあるもので、その名のとおり「辛子明太子風味のおせんべい」。しかも箱には「マヨネーズ」の文字。
ちょっと待って。辛子明太子の味のおせんべいで、そこにマヨネーズ風味って、もう食べる前からおいしいことがわかっちゃいますよね。しかも、お菓子というよりももうそれ、お酒のおつまみとして最高じゃない?
個別包装になっている、めんべいを袋から出しますと…。もう、おせんべいの表面をみただけでわかるおいしさ。
まずはバリッとした食感とおせんべいそのものの味がふんわりと、そこにまろやかなマヨネーズ風味がやってきて、しばらくしてピリッと絶妙な辛子明太子の辛さが。ビールが飲める人にはビールでしょうけれども…。
自分の場合はもうね。めんべいとコーラ。たまらない。
「福岡」と「博多」
福岡空港のお土産ランキングの1位「博多通りもん」と2位の「めんべい」。ともにおいしくいただいたのですが、気になったのはその肩書き。
「博多通りもん」はその名のとおり「博多」。それに対して「めんべい」は「福岡のお土産」と公式サイトにあるんですよね。
「福岡空港」と「博多駅」。「福岡市」「博多区」。もともとは城下町にあたるのが「福岡」で、町人町が「博多」なのね。「福岡」VS「博多」の地名論争もあったみたいですね。
愛知県民から見ると、県名と県庁所在地名は違っていた方が何かと便利な気もするので、博多市にすれば良かったのにと思うけれども、県名と同じことが「県都」である証拠という考え方もあるわけで、これは外からやいやい言うことではありませんね。
ただ、福岡市の玄関ともいえる駅の名が「博多駅」なのが、その論争の名残なんだろうな…と。
逆に名古屋市の名古屋駅は、名古屋という名ではあるものの、かつては「名駅みてゃあ名古屋の玄関でも中心部でもにゃあわ」状態だったわけですけれでも、今はすっかり玄関ですものね。
「福岡」と「博多」という2つの顔。来週の取材では、そのあたりも体感したいです。
しかしまあ、行く前にこの2つを食べる機会に恵まれるとは。自分は福岡・博多土産に何を買おうか…。
コメント
明太子とひよこが2TOPじゃなかったんですか