新しい時代、令和になりましたね。様々なメディアで平成の懐古特集がたくさんありまして、自分もお仕事としてはいくつか関わらせていただけたのですが、時代の変わり目に高熱にうなされまして、何もできませんでした。
名古屋の放送・平成史振り返りとか、やってみたかったんですけどね。普段の不摂生でしょうね。この時代の変わり目に高熱でうなされたことはきっと一生忘れることはないでしょう。
そこで日曜日に行ってきました、新しい名古屋と昭和の名古屋を両方感じられる場所をレポートします。
やってきましたのは「ららぽーと名古屋みなとアクルス」です。平成30年9月28日にオープンしたばかり。開業7ヶ月で時代が変わるというまさに、あっという間に令和の営業期間の方が長くなるであろうショッピングモールです。
東海3県初のららぽーとということで話題性も高く、大型連休で多くの人でにぎわっていました。船着き場があって船で来られることや、北海道、高知、沖縄などのアンテナショップが入っているのも面白いですね。
そんなららぽーとのすぐ横にある「平和橋」。これが歴史的建造物なのです。平成ではなく昭和、しかも戦前。1937(S12)年にこの地で開催されたのが「名古屋汎太平洋平和博覧会」でした。それがなんとわが国初の国際的博覧会だったというのです。
78日間の会期中に約480万人の入場者があったそうです。平和博覧会、その名を冠した橋「平和橋」はいまもその当時の面影を残しています。逆に言いますと、橋しか痕跡はありません。
「平和」を掲げた博覧会とは裏腹に、この博覧会が開かれた年に日中戦争が開戦し、日本は激しい戦いの時代へと向かって行ったのでありました。
今は、近くに大きなショッピングモールや船着き場、噴水や公園があり、休日はまさに平和を絵に描いたような風景となっています。82年前の「平和博覧会」への名古屋市民への思いが今は実現しているということでしょう。
あと、時代は同じでも年代は大きく変わるという、その昭和12年の平和橋と、昭和53年築の「市営新港栄荘」の眺めも良いものですね。戦前と高度経済成長とそして平成の最新ショッピングモールと令和の風景。
ぼくも、昭和から数えて3つめの時代を生きることになりました。なんとか食らいついてでも時代についていきたいものですね。令和になってもよろしくお願いします。誰もが穏やかに楽しく暮らせる時代になりますように。
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