昨日に続いて、昔のテレビのお話を。
私は幼い頃からテレビが大好きで、親もそれを咎めなかったのですが、逆に、親が私に必ず見せる番組というのがいくつかありました。そのひとつが大阪・毎日放送制作の「野生の王国」です。
野生の王国は、毎回、世界中のなかからある動物にスポットを当てて、その生態を映しながら、専門家とナレーターが解説をするという、今のショーアップされた動物番組に比べたら、かなり地味なものだったのですが、私はこの番組で、地球というものを理解した気がします。
生まれて自我を持ち、周りのことが見えるようになってきた幼稚園児の頃、私にとって「この世界」とは、自分が生活している範囲、つまり人間の社会、なかでも日本の社会しか知らなかったものが、この野生の王国を見ることで、自分がどういった星に生まれ、自分の知っている世界だけが全てではないということを、次第に感じ取ることができていったのだと、思います。
そして、動物たちには失礼だと思うのですが、人間に生まれてよかった、日本に生まれてよかったと、改めて実感していた記憶があります。
何より、この野生の王国で惹きこまれるのがオープニングテーマ。
カワイイ動物の赤ちゃんや、時には厳しい野生の掟を映しつつ、雄大な地球の広がりを感じさせてくれるような、そんな曲でした。今でもこの曲を聞くと、まだまだ自分が知らない世界へと、今すぐ旅立ちたくなってしまうような、そんなドキドキ感を感じさせてくれます。
まあ、実際、そんな野生の王国に放り出されたら、私はたぶん生きていけません…。
でも、生存競争の激しい野生の王国と、精神的なタフさが求められる人間の王国。どちらが過酷なのか、最近はちょっとわからなくなってきました…。それでも私は、人間の王国では絶対に生き延びてみせますけどね。
コメント
「ダーウィンが来た」は毎週見てるのですか?
「アース」は見に行ったのですか?
>びょん吉 さん
「ダーウィンが来た」は、毎週ではありませんが、見てますよ。田舎に泊まろうが面白くなさそうな人の時だけですが…。
お久しぶりでございます。かなえです。
トッピー…じゃなくてカワイさんですね。
すっかりご無沙汰しておりますが、ワイルドプランの展開も
楽しみに拝見しております。
この記事を読んで、自分が子どもの頃のことを回想しました。
うちの親は、この手の番組でトラとかライオンがノッシノッシと
歩いている場面になると、次の展開が当然予想できるので
よく「チャンネル変えて」と叫んでました(笑)。
そのシーンを見たくない、という気持ちは親と同じでしたが
見ておかねばならない残酷さなんじゃないかと本能的に
感じたことがあります。
ご多忙な毎日のようですが、ご自愛下さい。
これからも楽しみに拝見させて頂きます。
>かなえ さん
お久しぶりです。お元気でしたでしょうか。
このサイトについては、のんびりとやっていくつもりでいます。
確かに、ライオンが出てくるとそういうことになりますよね…。昔のテレビの方がそういうシーンが多かったような気がします。「すばらしい世界旅行」なんかも結構キツかったですけど、よく見てました。
とりあえず、確定申告が終わるまではあまり余裕がありませんが、その後は新しいことにも積極的にチャレンジしていくつもりでいますので、よろしくお願いいたします。