日曜深夜、TXNニュースを見終わってチャンネルを変えていると、ふとNHK総合で手が止まりました。
放送されていたのは、「わたしが子どもだったころ」という、著名人の子どもの頃を再現したドラマを見ながら、本人が振り返るという番組。この日は、児童文学作家の上條さなえさんの回だったのですが、一目見て、一気にひきこまれてしまいました。
上条さんが10歳の時、父親が事業に失敗し、妹と母親は行方不明に…。
父親に連れられ、ドヤでその日暮らしの放浪生活。しかし苦しい毎日。父親は「死のう」と言い出してしまいます。そこで、10歳の少女はパチンコをして、景品のタバコをヤクザに売ってお金を稼ぐようになります。
最終的には、そのヤクザの人のアドバイスによって、父親のもとを離れて養護施設に…という放浪記でした。胸が締め付けられるくらいにつらく苦しい話なんですけど、だからこそ、そこに登場する人々の優しさに、見ているこちらも包み込まれるような、不思議な感覚になりました。
上條さんの本、買ってみよ。
そういえば…。
私の父親は、確か私が9歳の頃に会社をやめて独立して、しばらくは苦しい生活だったことを思い出しました。でもそのおかげで、還暦を迎えても親父はバリバリ現役。定年が無いって素晴らしいことだな…と思います。
業種は違えども、やっぱり自分は父親の背中を見て育ってきたんだな…。
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