ロバのパン
懐かしいパンの代名詞
テレビや新聞の特集だけでなく、マンガやアニメなどでも、懐かしいパンの代名詞として登場するのが「ロバのパン」です。しかし、時代の違いなのか地域の違いなのかわかりませんが、私はまったくなじみがありませんでした。
とはいえ、いつも「ロバのパン」が紹介される際には「あのロバのパンが…」と、伝説的な扱いになっていて気になっていました。すると先日、イオンモール各務原での販売に遭遇できたので、買ってみました。
「懐かしの味」を、初めて食べます。
ロバのパンはいくつかあるらしい
本当にまったく予備知識がないので調べてみると、「ロバのパン」はいくつかあって、なかには実際にロバに車をひかせてパンを売るというものもあったのですね。
そんな「ロバのパン屋さん」のなかで、よく懐古されるロバのパンは「株式会社ビタミンパン連鎖店本部」という、京都に本部を置いた、連鎖店。つまり今で言うフランチャイズチェーン展開されたもので、1931(S6)年に始まり、昭和30年代によく見られ、オリジナルソングとともにロバが車をひいて…と思ったら、木曽馬がひいていたそうです。
有名な方は実際にはロバではなかったんですね。でも、このオリジナルソングと子どもウケ、また当時では先駆けとなるフランチャイズチェーン展開されたことで、全国各地の共通記憶として語られることが多いわけなんですね。
それが2009年に復活
岐阜で20年ぶりとなる、2009(H21)年に復活したロバのパン。なぜ岐阜なのか。もともとそのロバのパンを創業した桑原貞吉さんが谷汲村の出身だったこともあり、岐阜ではずっと親しまれていて、復活を望む声を受けてだったようです。
ロバのパンは蒸しパンです。4種類買ってみましたので食べてみます。
いちご
まず「いちご」です。岐阜はいちごの産地としても有名ですからね。地元産のいちごを使用しているそうです。酸味と甘さのバランスがいいですね。蒸しパンは味の乗り方も優しいですね。
かぼちゃクリーム
続いて季節商品でしょうか「かぼちゃクリーム」です。外から見るよりも、しっかりとかぼちゃのクリームが入っています。もちろん風味しっかり。思ったよりもがっつりかぼちゃです。
イマドキのカフェオレと岐阜の伝説の…
カフェオレ
蒸しパンで「カフェオレ」だと、こんな味わいになるのかあ…と新鮮な印象です。香りはしっかりとカフェオレ感があるのですが、蒸しパンの甘みとカフェオレの甘さが融合しています。
伝説のゼリー
そして、伝説の「ゼリー」です。ロバのパンでこのゼリー蒸しパンを扱っていたのは、岐阜だけ。当時の岐阜の子どもたちに大人気だったそうで、ロバのパンマニアの間では伝説扱いになっているのだとか。
現在、「ロバのパン」は岐阜市を中心に、半径1時間以内の地域を「ロバのパンのうた」とともに巡回しているそうで、また、昭和にタイムトリップできるテーマパーク、美濃加茂市の「日本昭和村」でも土日祝を中心に発売されているとのこと。
どのあたりの地域の人までが「懐かしい!」なのか、調べてみたい気もします。名東区生まれ瀬戸市育ちの私は、知りませんでした。鉄腕アトムのインストゥルメンタルをかけてくる移動販売車は覚えてるんですけどね。
懐かしいけど新鮮な蒸しパン、でした。
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