全体主義教育の弊害

今日はご縁があって「<いじめ学>の時代」という本を書かれた、内藤朝雄先生の「『いじめ学』と東郷高校」トークイベントに行ってきました。

愛知県といえば「管理教育」という時代がかつてありましたが、その管理教育の象徴となった東郷高校に在籍していた、生徒であった内藤先生と、教師であった加藤先生、そして同じく生徒だった、山本さんの3人によるトークイベントでした。

私自身が高校時代を過ごしたのは、管理教育が騒がれた時代よりもずっと後の時代だったので、それほど管理教育の影響は受けていないだろう、と思っていた、いや、この本を読むまではそう信じていたのですが、自分の深層心理にもそれは大きく影響していることがわかりました。

また、今回のトークイベントで結構衝撃だったのは、私の母校である長久手高校も、かなり当時は東郷に影響され、それはそれは酷い指導が行われていたという話。私が在籍していた当時にはもちろん薄れていましたけど、まさか母校の過去にそういった時代があったとは。

管理教育の何が問題なのか、それについての私の思いも改めてサイトに記すつもりですが、内藤先生によると、「管理教育」という表現は正しくなく、「全体主義教育」と言えるとのこと。ルールによる管理が目的ではなく、ルールの無い状況下でルールではなく全てに於いて従順な人間の育成。左に走らない小市民を育成するために生まれたのが東郷高校であり、心の奥底から、根底から集団に順応することを強制された教育。

「空気を読め」どころではなく、「空気になれ」と言わんばかりの、自己主張をさせず、何かに怯え従順にさせるための教育。幸いにも、私が在籍していた当時の長久手高校では、そういったものは感じませんでしたが、小中学校時代の教育には、身に覚えがあるだけにつらい。

必要以上に空気を読みすぎている人間になっていないだろうか、無意識のうちに何かに怯え、自分の意見を押し殺していることはないだろうか。これまで、自分を解放しきれていなかったことに気付かされたのはいいけど、解放の仕方がまだわかりません。それはたぶん、そういう教育を受けてないから。これからは、それを学んでいきたいと思います。

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コメント

  1. 222.231.8.175(韓国) より:

    三省堂テルミナ店のイベントに行ったのですね
    噂の長久手体操を今度見せてください

  2. >222.231.8.175(韓国)さん こんばんは

    長久手体操。正直、忘れました。もうできません…。今はもうやってないみたいですが、この長久手体操も東郷式の名残のようで。

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