特別なことじゃないー三重テレビのエムテレを見て…

こんにちは。私には毎週ビデオに録画して見ている番組があります。

それは、三重テレビで毎週火曜から金曜の午後6時から放送されている地域情報番組 「エムテレ」の一色アナウンサーが担当する水曜日です。「よーいスタート」というコーナーを見るためです。

「よーいスタート」は県民参加を掲げていて、 小学生や中学生といった学生たちなどが、自ら取材・撮影し、 スタジオの生放送にてレポートするというものです。

毎回さまざまな視点で取り上げられる事柄は、普段のマスコミによる目ではなく、 視聴者の目線で取材されていて興味深いものが多いとともに、 スタジオで緊張しながら喋る小学生などを見ると、思わず微笑んでしまいます。

さて、10日のテーマは「スペシャルオリンピックス日本・長野」でした。 これは知的発達障害のある人に、スポーツプログラムと競技会を提供するボランティア活動で、 それに参加した三重県の方についての特集でした。

三重テレビでは時折、「エムテレ」や「おしえて三重奏」にて 障害者の方を取り上げることがあります。取り上げること自体にも好感が持てるのですが、 特筆すべき点は、三重テレビは障害者を障害者として特別扱いしないのです。 一県民として紹介するだけなのです。三重テレビにとって、それは特別なことではないのです。 今回も、出場した障害者の方自らが、いつもと同じように スタジオの生放送で一生懸命レポートをされていました。

視聴率至上主義がはびこるテレビ業界。全国ネットの番組で障害者を取り上げることが 年に何度あるでしょうか。かつてはテレビ東京が夕方の「ニュースTHIS EVENING」で 比較的取り上げていたことがありました。それは「知的障害者プロレス」 「知的障害者の性」といったものでしたが、障害者を特殊なものとして扱っている感は 否めませんでした。それでも取り上げていただけ良かったと言うべきでしょうか。 今のテレビ東京にはそういった特集のできるニュース番組すら存在しません。

知的障害を持っている方は、健常者よりも純粋なのだそうです。この日、三重テレビのスタジオにて 生放送でレポートをした彼にとって、この経験は今後の人生の大きな心の糧となるでしょうし、 自信のひとつになったことでしょう。

「エムテレ」を見終わりチャンネルを変えると、6年前、 神戸の純粋な少年を「遊ぼう」と呼び出し首を切断した人が、 仮退院するというニュースがあちこちのテレビ局で流れていました…。

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