土曜スペシャル いい旅・夢気分スペシャル
テレ東を代表する番組
テレビ東京とテレビ愛知などで1月28日に放送された「土曜スペシャル いい旅・夢気分スペシャル」は、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」で長年コンビを組んできた、太川陽介さんと蛭子能収さんが一緒に旅をするということで前評判も高く、トレンドワードに「いい旅夢気分」が入るほどのものとなりました。
「いい旅・夢気分」というタイトル。そういえば今は放送していないよな?と思いつつも、やっぱり、「鑑定団」「TVチャンピオン」と並ぶ、一般の方でもテレ東と言って思い浮かぶ、数少ない番組名のひとつではないでしょうか。
そんな、テレ東を代表する「いい旅・夢気分」ですが、末期は悲惨なこととなった一方、当初は代替番組としてスタートしているのです。
ロゴが戻った
今回の「いい旅・夢気分スペシャル」の番宣CMを見て驚いたのは、番組ロゴが元に戻ったこと。
番組末期はカーペンターズの曲が番組テーマ曲として採用され、番組ロゴもゴシック体でフラットデザインのものに差し代わりました。また、番組終了後の復活特番もずっとそのテイストだったのですが、今回、番組ロゴが元に戻ったのです。
さすがに、三枝成彰さん作曲の当初の番組テーマ曲までは復活しませんでしたが。
27年半も続いたけれど…
「いい旅・夢気分」は1986(S61)年春にスタート、2013(H25)年秋まで27年半にわたって放送された人気番組です。
他局のトーク番組で話されたのを聞いた記憶があるのですが、一般的に旅番組は入浴シーンや食事シーンを撮ってそれで終わりということが多いらしいのです。ところが「いい旅・夢気分は本当に旅行で、そこにカメラがいるという感じ」だったそうです。
さらには、実際に仲の良い芸能人2人組、もしくは芸能人一家が旅をするというスタイルだったこともあり、芸能人の「素」の部分が垣間見られる番組という要素もありました。
しかし、番組は「旅のガイドブック的な番組に」とリニューアル。「にっぽん!いい旅」と改題。これが裏目に出て1年半で終了してしまいます。
その後は、「いい旅・夢気分」終了間際のスタイルで復活スペシャルが何度か放送され、今回は、さらに踏み込んでロゴまで戻したというわけです。
ヤマト運輸の番組だったよね?
かつて人気絶頂だった頃は、「いい旅・夢気分」といえばヤマト運輸の提供番組という印象が強くありました。
実は、以前の毎日新聞の記事によりますと、ヤマト運輸は番組のメインスポンサーであったというだけでなく、番組の発案者なのです。
この番組が始まるまで、水曜20時に放送されていた番組は「直送ふるさと特急便」。地方の人と情報を伝える番組で、司会は西川きよしさんと吉幾三さん。提供はヤマト運輸でした。
しかし、西川きよしさんが選挙に出馬することとなり番組を降板。
西川きよしさんが番組を降板することとなり、テレビ東京がどうしようか…となったところに、「旅番組をやりましょう」と言ったのがヤマト運輸。そして1986(S61)年春に「いい旅・夢気分」が始まったというのです。
そんな、代替番組として始まった「いい旅・夢気分」が、まさか27年半続く番組となり、その後も2017(H29)年にツイッターのトレンドワードに上がるような存在になるとは、誰も想像できなかったでしょうね。
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