写真:名古屋証券取引所周辺(名古屋・中区)
今年は今日から証券市場が開きまして、新年最初の取引となる「大発会」を迎えたわけですが、この日をもって、いわゆる「半ドン」の取引が最後となりました。来年度、つまり今年の年末の大納会からは、これまで前場だけだった大納会でも大発会でも、後場の取引が行われるようになり、全日取引となるのです。
今の10代に「半ドンを知っていますか?」と聞いても、たぶん、ほとんどの人は知らないでしょう。昔は土曜といえば、学校も会社も「半ドン」が当たり前でした。昼まで働いて、午後はお休みという「半ドン」。
かつては半ドンを狙って、土曜の午後はお母さんと子どもが一緒に楽しめる、いわゆる「半ドン番組」がテレビではたくさん流れていました。「独占!女の60分」(テレビ朝日)なんかは、典型的な半ドン番組でしたね。
完全週休二日制が当たり前になり、かつては土曜の午前中に開いていた銀行や証券会社も、土曜はお休みになり、その名残で、土曜は午後2時まで無料だったATM利用手数料も、いつのまにか全日有料のところが多くなりました。
いまや、半ドンとして残っているものといえば、この、年末年始に行われる「大納会」と「大発会」という、証券市場の半日取引程度、という状況になっていましたが、その、年に2日の半日取引もこれで姿を消します。
その理由とは。
たった年に2日のためだけに、半日稼動のシステムを維持するコストがもったいない、とのこと。
まあ、仰るとおりとしか言いようがありませんが…。
これにて、日本の「半ドン」文化は消滅となります。
思えば、土曜の学校があった頃の土曜の午後って、なんか特別な時間でしたよね。。。
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